トップ位牌の文字入れは、位牌購入時、購入店に頼んでください。

位牌の文字入れは、位牌購入時、購入店に頼んでください。

最近不思議なお問い合わせが、2件つづきました。「新しい位牌を文字入れなしで持っているので、文字入れ(彫文字または書き文字)をしてくれませんか?」というものです。これは、摩訶不思議なお問い合わせと言わざるを得ません。お位牌を購入するときには、文字入れがつきものです。文字入れなしで購入するのは、どんな場合か?実店舗はもちろんネットの各サイトでも必ず「文字入れします」の案内があります。安売りのサイトだから「文字入れはしません。」というのも見たことがありません。
ならば、自分用の位牌を生前に買っておく、ただし生前戒名はもらっていないので、文字入れなしで位牌のみを買う。といったケースしか思い浮かびません。そういう場合は購入店を家族に伝えておいて、没後はそこへ持ち込むようにとの遺言をされておくべきです。ご家族を困らせないためにです。
仏具店は、自社の位牌を買っていただいて文字入れもするのが原則です。他社の位牌の文字入れのみ、まして新品の位牌の文字入れのみというのは、敬遠するものです。「失敗したら替りがない。」というリスクのためです。

夫婦位牌(1基の位牌に2霊連名で文字入れする位牌)の空けてあった片方の方が亡くなって追加彫り(書き)を希望される場合は、最初の購入店がわかれば、そこへ依頼されるのがベストです。他店へ持ち込まれると字体が揃わないとか、取り扱っていない種類の位牌なので、それへの文字入れも未経験。ということが起こり得ます。
購入店がどうしてもわからない場合は、最寄の仏具店にご相談ください。よほど特殊な位牌、特殊な字体でないかぎりは対応してくれるはずです。機械彫り、機械書きであればやりやすいのですが、職人による手彫り、手書きについては同じ字でと言われるときびしいです。依頼を受けた店としては、どの職人の字かわからない場合、わかっても付き合いがない場合、もうその職人が仕事をしていない場合などあります。その字に似せて入れて欲しいと希望される場合もありますが、できないお店もありますし、ある程度似せられるお店もあります。

いずれにせよ、将来追加文字入れが発生する場合は、購入店を記録しておくことが、肝要です。

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