トップ位牌の値段によってなにがどう違うの?~パート2~

位牌の値段によってなにがどう違うの?~パート2~

こちらは続きのお話なので、前回が気になる方はこちら

 

①昔は意匠登録をするという概念がなかった

位牌には様々な種類があり、近年の新作位牌には各メーカーのオリジナル品が多く、それぞれ固有の名称が付けられています。それに対し昔からある伝統型位牌は、形も名前も決まっていて各社の競作となっています。例えば「京型千倉」という名の位牌があります。関西型の位牌ですが、意匠登録などとっていなかった時代から作られているので、どこの品が元祖かわからない状態です。少なくとも元々関東、東北にはなかった形ですが、いまや位牌を扱っているメーカー、問屋でこれを売っていない業者はないといっても過言ではないほどスタンダードな位牌となっています。日本製高級品から、中級品そして中国製品まで「京千倉」「上京千倉」「上京型千倉」「上京型千倉座」「京型千倉座」と呼び名も少しずつ変えてたくさんありますが、同じ種類の位牌です。ただし名前とメーカーが違えば、品質も異なります。基本的な形が同じですが、ディテール(細部の細工、形状)、木地の種類、下地、上塗り、金箔、金粉の材料や技術程度も千差万別です。各部の寸法や総高さも違います。このように同じ名前の位牌でも実は、何十種類もの製品があるということです。ですが、それを一般消費者の方が見分けることは非常に困難です。

 

②まとめ

結論としてよい位牌を買いたいとお考えであれば、信用のおけるお店(業者)を選ぶことから始めてみるのはいかかでしょうか。実店舗にしろネット販売店にしろ、色々質問をして丁寧に正直に答えてくれるお店はあると思います。位牌は何十年もお祀りするものです。故人様に敬意を表すためにはどの選択が良いのか、ぜひお考えください。

もし国産位牌をお探しの方は、「まつたに」のホームページをご覧ください。

 

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