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位牌の魂入れについて

位牌については、入魂(魂入れ、お精根入れ)が必要です。

仏壇、仏具、ご本尊(仏像や掛軸)、位牌のうち仏具を除いて、他の3種については、すべて入魂(魂入れ、お精根入れ)が必要です。美術品ではなく、信仰礼拝の対象物ですから。お寺のご本尊のお身ぬぐい(すす払い、大掃除)をする時にまず事前に魂抜きのお経をあげて、事が済んだらまた魂を入れます。(年末のお身ぬぐいのニュースでよく見受けます。)
それと同じで在家(一般家庭)においても、仏壇、本尊、位牌を新調した時には、お寺様に入魂(入仏)をしていただきます。そのお布施も必要です。不要になって処分する時には、魂を抜いていただきます。これを発遣作法(はっけんさほう)といいます。
夫婦位牌(二霊連名の位牌)で空けてあった、もう1人の戒名を彫り足し、書き足しをする時には、一旦魂を抜いていただいてから、仏具店に預けます。仕上がったら再び魂を入れていただきます。今度は、2人分の魂が入ることとなります。このおつとめをせずに、彫り足し(書き足し)の位牌が、私ども位牌メーカーに持ち込まれることがあります。魂が入ったままの位牌を宅配便で送ることも問題ですし、ましてそれに文字彫刻をするのです。
すす払いをするだけでも、お寺のご本尊は、魂を抜くのです。(在家の場合、仏壇、本尊、位牌のすす払い、掃除をするだけなら魂抜きの必要は、ありません。)魂抜きをせずに文字入れをするのは、とんでもないことなのです。
仏壇や、仏像、位牌の洗濯、彫り足し、塗り替え、修復をする時にも、事前にお魂を抜いていただきます。位牌の場合に知ってか、知らずか? これを省略されるケースを見受けますが、われわれ職方といたしましても魂が入ったままの位牌を触り、文字入れをするのは、忍び難いことなのです。
お位牌に魂を入れるというのは、亡くなられた方そのものであるという考えのもとに、魂入れという習わしがなされてまいりました。ぜひこれらのことをご承知いただければ幸いです。

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