位牌の製造工程
木地師、塗師(ぬし)、箔押師、蒔絵師といった名匠が、ひとつひとつの位牌に丹精をこめ、入念に仕上げていきます。伝統工芸品ともいえる仕上がりを誇る名品です。
木地彫刻
熟錬の木地師が、細部に至るまで真心込めて彫刻を施します。当社の製品は、台座の逆蓮華にうねりが多く、蓮の花びら一枚一枚まで鮮明に浮き出します。彫刻が終わると、ヒビ、キズ、ソリなどを検品し、木地の手入れ作業を行います。
仕上げ塗り
最後の塗装の仕上げ塗りです。仕上げ塗りには吹きつけ塗装、刷毛による手塗りの二種類があります。漆やカシュ―はデリケートな塗料で、ゴミやチリを嫌います。そのため塗装工程はクリーンルームで行います。
金箔・金粉仕上げ
箔押師(はくおしし)が、金箔仕上げ(本漆による金箔押し)および金粉蒔きをします。金箔・金粉は、剥がれにくく丈夫な箔つけ漆によって接着させ、湿度を加えたムロの中で二昼夜以上、乾燥させます。
※当社の高級位牌には、金沢製の“縁付金箔”といわれる文化財の保存に欠かせない金箔を使用しています。
蒔絵
創作位牌は、蒔絵師が台座に美しい蒔絵で加飾します。(漆で下絵を書き、金粉・色粉を蒔く、又は色漆で描きます。)
※他社の安価品は転写と呼ばれるシール貼りのような手法のものがあります。
組立て ~ 拭き上げ
完成した各部品を緩みのないように、しっかり組み立てます。完成品は、最終検品の後、きれいに拭きあげます。
箱詰めされ、全国の有名仏壇店へ出荷されます。