トップ雲袖付位牌は、どんな人の位牌?

雲袖付位牌は、どんな人の位牌?

昔から大名のお位牌などに作られている位牌

雲型七重座、雲形五重座、雲形唐座といった位牌は、雲袖付位牌とも呼ばれます。

札(戒名を彫りこむ板)の両脇に雲の彫刻を施した袖(ひれ状のもの)が付きます。札の上には蓮華彫刻と雲形(雲の形の彫刻)の屋根がつきます。見るからに立派な、伝統的な、クラシカルなお位牌です。昔から大名のお位牌などに作られている形です。一般人とは明らかに違うとビジュアル的にわかりやすくしたのでしょう。

加賀百万石2代藩主前田利長公のお位牌がこの雲型位牌の超立派なものです。(富山県高岡市の禅宗の名刹瑞龍寺法堂に安置されています。)大変大きく、離れたところから、みても迫力あるものです。江戸時代の初めにこのような位牌がつくられていたのです。弊社の作る雲型位牌は、ずっと小さなものになりますが、それでも雲袖なしの一般的な位牌よりは、大型になります。J1-part1

 

弊社において、近年この雲型位牌を歴代ご住職の位牌として、制作させていただく機会がありました。(このように住職の位牌は、坊型位牌のみではありません。)弊社の雲型位牌には、札板つきの板位牌タイプと箱状の本体の中に過去帳を収納する過去帳入れタイプがあります。この過去帳入れタイプのものは、歴代ご先祖様を書き込んだ過去帳(鳥の子和紙製記録帳)を収納して、お寺の位牌堂で永代供養をしていただくのに用いられています。高野山のご寺院でも見受けられます。この場合、雲型位牌を厨子の中に入れてお祀りする場合が多いです。J2-1-part1J3_s1

位牌を収納する厨子で、仏像用の物より、細長く奥行の浅いタイプになります。弊社では、丸厨子と木瓜厨子があります。より高級な雲型位牌は、木瓜厨子に入れます。

弊社の寺院用位牌はこちらをご覧ください。

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