「ひと手間の美学」— 世界が賞賛する日本のクラフトマンシップ
2025年3月,NHKテレビで放送されたNHKスペシャル 新ジャポニズム第4集DESIGN世界を魅惑する“和”の魔法 大河ドラマの主役横浜流星がナビゲーターを務める番組。
世界が注目する日本カルチャーのうねりを読み解くシリーズ。この回は、多くの分野で賞讃される日本のデザインについての紹介。欧米では、壊れた器を漆や金で直す「金継ぎ」教室が大盛況。日本各地で職人技を探す欧州有名ブランドの調査にも密着。その中で岡山県井原市のデニム生地の製造工場が紹介されました。岡山デニムは有名ですが、その生地を織る工場です。昔のジーンズブームの時に大量生産に向く機械を導入したが、ブームが去った後、以前から使っていた機械に戻したとのこと。その機械は、愛知県の某有名織機のもので、「糸を機械にセットするのを、人間の手でしないといけない。」というひと手間かかるのが特徴だそう。そのひと手間をかけることによって表情豊かなデニム生地ができあがり、欧米で評価されているそう。
他地方の他業種、たとえば、陶器でも普段使いする品であっても使い勝手が良く、かつデザイン性にも優れるものを日本の職人は、作ると評価されています。
Made in Japan は、ひと手間かけるから魅力的な商品ができるのです。
翻ってわが「まつたに」もひと手間どころか、二手間以上をかけています。木地から塗装、研磨、金箔、金粉、蒔絵などの加飾工程、文字入れ、組立、拭き上げ梱包に至るまで手間の塊です。不合格品は没にしています。企業の形態をとりながら、その内実は、職人スピリットをかたくなに守っています!