トップ位牌はどこからきて、なぜ日本に根付いたのか?

位牌はどこからきて、なぜ日本に根付いたのか?

位牌の起源は諸説あり、儒教からの由来説、禅宗由来説、日本古来の神道由来説などがあります。

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①位牌の起源は諸説あり

位牌の起源は諸説あり、儒教からの由来説、禅宗由来説、日本古来の神道由来説などがあります。儒教では、死者の遺体を埋葬した後、その魂を寄りつかせる「依代(よりしろ)」という桑の木などで作られたものが用いられており「木主(もくしゅ)」とも呼ばれることがあります。

この依代(よりしろ)が位牌の原型だったとされています。また、禅宗由来説では、この依代(よりしろ)と仏教の卒塔婆が合わさって位牌となり、禅宗の伝来とともに日本に伝わったとされています。卒塔婆

②日本古来の神道由来説は、霊代、依代に起因する

一方、日本古来の神道由来説は、霊代(たましろ)、依代(よりしろ)に起因するというものです。日本でも先祖供養という考え方は古来より根付いていましたので、本尊と一緒に位牌をお祀りするという考え方は広まりやすかったのでしょう。

位牌の普及は、鎌倉幕府の執権北条氏の記録を記した北条九代記に位牌が登場しており、学術的資料の中では、一番古いものであるらしいです。その後、室町時代の頃から武家を中心に普及していき、庶民の家で位牌が作られるようになり、広く全国へと普及していったようです。位牌

③まとめ

このように、位牌の起源・由来はさまざまですが、いずれにしても先祖を大事にする日本人の心に、位牌を祀ることが合っていたのは間違いありませんね。

 

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