トップ【コラム】千の風は、実在する!?

【コラム】千の風は、実在する!?

「亡くなった人が、風になる。」という表現は、小説などにも出てきます。「いたずらな風が、花びらを散らせた。きっと故人のしわざにちがいない。」といった具合です。

去年NHKのSONGSという音楽番組で故大滝詠一の特集をしました。彼をリスペクトする鈴木雅之らが、ゆかりの曲を熱唱。その収録中に不思議なことが起こったとのこと。曲が終わった直後にピアノの上の譜面が風もないのに、ふわりとすべり落ちたのです。「大滝さん、いたずらしたな。」と鈴木雅之がにやりとしました。その場に居合わせた人達も微笑みました。この模様が放映されました。

 

向こうの世界の人達が、なんらかの形でこの世の私たちに信号を送っていると感じることが、あるものです。これは経験しないと信じられないかもしれません。

 

私事になりますが、昨年我が家の祖母の50回忌の法要を営みました。前日準備を終えて、家族3人が、食卓を囲んでお茶を飲みほっと一息ついていた昼下がりのことです。おだやかな日和であったにもかかわらず、突然、ブワーという感じで風が吹きこんできました。リビングの開かれた入り口からかなりの強さで。あくまで強風というのではなく。

玄関が開いていたか? または、階段の上の二階の窓が開いていたのか? と思い見に行くといずれも閉まっています。どこにも外からの風が吹きこんでくる隙間は開いていなかったのです。

 

私たち三人は、口を揃えて言いました。「ご先祖様が帰ってきた!」 本当にそう感じたのです。これは、初めての体験でした。祖母が亡くなって50回忌の法要は自分の中で儀式の色が濃くなってきていましたが、この風が吹いた瞬間、「ご先祖様は、供養されて喜んでおられるのだ。」と体感し、本来の供養の気持ちを取り戻せた気がします。

 

日々ご先祖様に守られていると感じることが、よくあります。人智の及ばぬところで助けてくれていると思います。科学では、説明のつかないこと。それが信仰であり、宗教なのでしょう。難しい教義は勉強しなくてもかまいません。ご先祖に手を合わせ、祈り、だれかに感謝する。それだけで日々平穏に暮らせるのではないでしょうか?

↑