トップ総金、総粉の位牌の取り扱いについて注意すべき点は?

総金、総粉の位牌の取り扱いについて注意すべき点は?

総金、総粉の位牌は極力触れないでください。触れる場合は手袋を

位牌正面から両脇まで三方を全部金箔を貼りつけた金ぴかの位牌が、総金。金粉(少し艶が消えています)を蒔きつけた位牌が総粉です。

これらの位牌を取り扱う際は、必ず柔らかい綿の白手袋をはめて下さる様お願い致します。素手で触られると指紋や手油が染みついて取れなくなります。もし素手で触れた直後なら、柔らかいティッシュを水に少し湿らせて、それで軽くぬぐえばとれることもあります。強くこすると金そのものをはがしてしまいます。あくまで軽くです。しかし、これはあくまで金箔仕様の場合です。金粉仕様の場合は、この方法は対象外です。3honn setto

実はこういうお話をするのは、われわれメーカーにしばしば、取扱いが原因による、金箔、金粉剥がれの位牌が持ち込まれる時があります。戒名を彫り込んだ(または、書き込んだ)大事な正面の場所に、指紋や手油が染みついているケース、札や台座の各部が黒く金剥がれしているケースなど見受けられます。立派なお位牌が台無しになります。心を込めて美しいお位牌をお届けしたいと日夜励んでいる作り手と致しましては、残念でなりません。うっかり倒して傷つけた場合もありますが、ほとんどは、取り扱いによる事例が多く見受けられます。仏具店では、位牌を販売、お渡しする時にこのような注意をお伝え致しますが、お祀りしているうちにお忘れになるのかもしれません。

お位牌は、極力素手で触れない、こすらない、強くふきあげないのが一番です。金の部分は絶対にこすらない。どうしても手で持つ必要があるときは、白手袋をはめてお取扱いください。特に総金、総粉位牌はご注意ください!

総金、総粉位牌を唐木仏壇(黒檀、紫檀製等)に安置致しますと、荘厳な光が神々しく放たれます。時を経ても金の色がますます落ち着いて、趣が出ます。つまりお寺の国宝級の仏像が古くなって益々荘厳な趣きが出ることと同様です。お位牌というご家族の特別な方への想いを末代まで荘厳にお祀りするということをご提案させていただきます。

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