位牌の各部名称について
位牌は各箇所に名前があり、それらを組み合わせることで完成します。
ここではそれについてご紹介いたします。
基本的な位牌の各名称について
名 称 | 説 明 |
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① 札 | 戒名や没年月日、俗名を記す場所。 |
② 蓮華 | 蓮の花を模したもので札板の下に位置します。通常、仏様は蓮華の上におられる姿で表現されます。仏教では亡くなられた方は、仏になると言われており、それと同じように、位牌でも表現しています。つまり、札板で亡くなった方を表し、仏様になったので蓮華の上に札板が置かれます。 |
③ 茄子座 | 蓮華の下にくる箇所のこと。敷茄子(しきなす)。花と茎の付け根部を表したものです。通常一番小さな箇所になります。 |
④ 逆蓮華 (さかれんげ) |
伏せ蓮ともいいます。蓮華を逆さまに伏せた形です。反花(かえりばな)ともいいます。外側を包んでいた花弁が次第に開いて90度以上に反りかえると花弁の内部が見えます。これが反花です。京千倉の場合、これを逆蓮華と呼びます。他の種類の位牌にあるものは、少し形状が違います。それらを反花と呼んで区別しています。 |
⑤ 末座 | 台座部の真ん中。一番横幅が広いです。この上に逆蓮華あるいは反花がのります。仏像台座にこの箇所はありません。華盤(けばん)の位置に末座がありますが、華盤ではありません。 |
⑥ 下條 (げじょう) |
小振りながら、茄子座よりは、大きい箇所。正面に彫刻が入ります。梅の花びらが入るのが典型的ですが、他の彫刻が施されたり、モダン系位牌になると無地のシンプルなものになります。仏像台座の下敷茄子にあたると思われます。 |
⑦ 下台 | 一番下の箇所です。仏像台座の框(かまち)に相当します。雲の彫刻を施した雲台、千倉の台、お寺の山門を模した楼門(呂門)台などがあります。 |