位牌と元号は非常に関係が深い!
平成が終わり、まもなく令和の時代を迎えます。新元号発表前から話題になり、発表後はさらにさわがしくなっています。いずれにせよ平和で素晴らしい新時代の到来を期待するばかりです。
ところで、まだなじみがないのも確かです。この文章をWORDで打っていますが、「れいわ」とつづけると、「令和」の漢字熟語に最初は変換されません。1字づつ何度も打っているとそのうち覚えて熟語で変換されます。
じつは、仏具業界でもこの「令和」の文字に若干ざわついています。位牌の文字入れに元号がつきものだからです。日本人の場合没年を西暦でなく、元号で入れます。この字にどの字体を採用するかという問題です。「令和」は、活字(印刷物はこの字体)です。政府が発表した字、すなわち菅官房長官が掲げた額の字は一が、斜めに打たれています(毛筆書体というのでしょうか? 書き字です。)さらに簡略化した書き字になると斜め棒の下にカタカナのマと書きます。(WORDでは、これらの書き字は出てきません。)位牌の文字入れに用いる「令」の字は、「官房長官バージョン」と「マ バージョン」の2種類を基本形(スタンダード)とすることに弊社では決定いたしました。
もちろん他の字体でも対応いたします。故人様の戒名、法名と並んで没年月日がレイアウトされた時に、おさまりが良い字体という観点から官房長官バージョンがよいのでは? という気がいたします。新しい年がはじまるとやがて結論が出ると思います。業界がすこしざわついた最近の話題です。