トップ位牌をまとめたいならこれ!!回出位牌と過去帳入り位牌

位牌をまとめたいならこれ!!回出位牌と過去帳入り位牌

位牌が多くて、また置くスペースがなくて困っていませんか?そんなときの解決策は回出位牌と過去帳入り位牌

50回忌を過ぎたご先祖の位牌を1つにまとめる方法に、回出位牌(くりだしいはい)と過去帳入り位牌(過去帳回)の2つがあります。前者は、本体の中に板の収納スペースがあり、10枚の板が収まります。この板すなわち回出板(くりだしいた)1枚が1本の位牌に相当します。戒名、没年月日、俗名、行年などを記入します。1T36

1枚目は塗り板なので、これには「○○家先祖代々之霊位」と入れます。(彫文字または、書き文字)。残りの9枚は通常は、白木板です。ここへは故人の戒名などを墨で書き入れます。彫り文字にされる場合は、塗り板を佛具店で用意してもらいます。つまり9人分の昔の位牌を1本の先祖代々位牌にまとめることができます。ちなみに回出とは「繰出」と書くのが本来です。後ろに納まっている故人の板を(命日や法事の時に)表に繰り出してお祀りするのでこの名があります

 

一方、過去帳入り位牌とは、その名のとおり過去帳が入る位牌です。形は、回出位牌とほぼ同じで、巾が広いものになります。過去帳はたくさんのページがあり、何十人分のご先祖の戒名。俗名などを書き込めます。すなわち先祖の記録帳である過去帳を位牌の中に収納し、先祖代々の位牌としてお祀りできます。T47-3

浄土真宗では、回出も過去帳入り位牌も用いずに、見台(過去帳台)の上に過去帳を乗せてお祀りします。
回出も過去帳入り位牌も用途は同じです。まとめるご先祖の数が少ない場合は回出におさまりますし、何十人もいらっしゃる場合は、過去帳入り位牌を用いることになります。もしくは、過去帳は仏壇の引出の中に記録帳としてしまっておき、○○家先祖代々之霊位 と文字入れした板位牌(回出のような箱型本体の位牌ではなく、札板をたてた位牌)を仏壇に立ててお祀りする方法もあります。
このやり方は宗派によって異なるのではなく、あくまでお祀りする方の選択に委ねられます。

典型的な回出や過去帳入れは、本体に屋根がついています。最近は屋根のないもの(櫛型とよばれる柘植の櫛の上部の曲線状の蓋がついたもの)も増えています。屋根のないものは、コンパクトに仏壇内におさまります。モダン仏壇用には櫛形回出がよく似合います。まつたに位牌には、櫛形呂門回出 という製品がございます。T38

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