トップ櫛型(櫛形)位牌って何?

櫛型(櫛形)位牌って何?

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位牌の品名に「櫛型(櫛形、くしがた)」とつくものがあります。これは、どういう意味でしょうか?「櫛型」に対する区別が「雲型(雲形)」とか、「屋根付き」です。雲型五重座は、雲の形の彫刻をした頭を持つ五重座位牌です。これに対して普通の五重座位牌は、頭が丸くなっています。そこでこれを明確に区別して表現したのが「櫛形五重座」「櫛五重」という表現です。札板の頭が丸い。Rがつけてある。この頭の丸いラインが、昔ながらの柘植の櫛の頭の曲線に似ていることから、櫛形位牌と呼ばれるようになったのです。櫛型呂門回(くしがたろもんくり)も、櫛型の頭をもつ回出(繰出、くりだし)という意味です。回出は通常、屋根がついているものが基本ですから、それと区別して「この回出は、屋根が付いていませんよ。」という表現なのです。11d5fa0e08703a7bee069860c3beff68_ta

※「櫛形五重座」に対して「京型五重座、京五重座」というのは、五重座の中で彫刻がバージョンアップし、塗りも金箔仕上げも高級仕様となったものをいいます。

※柱五重座は、柱付の札板と屋根を持つ位牌です。櫛型五重座と区別して(この場合、札板の柱に注目したネーミングとなっています。)こう呼ばれます。

 

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