トップお位牌は、決して素手で触らないでください。

お位牌は、決して素手で触らないでください。

お位牌は、新仏様ができてお葬式後49日忌までにおつくりします。出来上がったお位牌に、魂を入れてもらって(入魂)お仏壇に安置します。それまでにお位牌を持ち出したり、触ったりする機会がいくつかあります。その時に、素手で触ったりして金箔、金粉をはがしたり、摺らしたり、指紋を付けてしまったりする危険が多々あります。

今日では、通夜式、お葬式、初七日法要、49日忌(満中陰法要)までを葬儀ホールでとりおこなうのが一般的になっています。突然の別れに戸惑い悲しんでいる最中に、別れのセレモニーを喪主としてつとめ、49日忌までにすべきことを、お寺様やセレモニーホールスタッフから、色々言われて頭が飽和状態になります。そんな時に、お位牌を購入します。49日忌までに納品されて取り扱い注意事項の説明を受けます。ですが、取り込んでいる時なのでなかなか頭に残りません。

そこで、49日忌を葬儀ホールで執り行ったときにこういうシーンを目撃しました。祭壇には、遺影、遺骨、白木の位牌、本位牌が並べられ、読経が終わりました。スタッフから、喪主に「お位牌を持って帰ってくださいね。箱はありますか?」と問いかけがありました。喪家の人が位牌の箱(販売時のもの)を持ってきます。それはいいのですが、誰も手袋を持っていません。やむを得ずセレモニーホールスタッフがはめていた白手袋を借りました。その手袋は表に滑り止めの小さなブツブツが付いていました。裏返しにして使いました。ブツブツで位牌の金粉部分を傷つける恐れがありますから。

帰宅して、お仏壇に安置する時に手袋を使用してくれたか?心配です。置いてしまえば、もう滅多に触ることは無いと思われます。(お盆に祭壇を組んで、その上に位牌をお祀りする習慣の地方もあります。その時当然触ります。)

このように、葬儀後のあわただしい中で、お位牌を触る機会が多いので特にご注意ください。尚、1周忌法要をホールなどの法事会館でおつとめになる時にも、仏壇からお位牌を持ちだすことになります。そのため、お位牌の空き箱は、保管しておいてください。箱の中に不織布袋とクッションが入っています。取り扱い注意書も入っておりますので、それに留意して包んで箱に入れて持ち運んでください。もちろんお位牌本体は、柔らかい綿の手袋をはめてお持ちください。

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