一切手を触れずそっと安置しておくのが一番です。
一番良いのは「何もしない」
位牌の手入れは、何もしない、手を触れないのが一番です。特に黒やタメ色などの塗り仕上げの位牌については、触らずに仏壇の中にそっと安置したままにするのが一番お奨めです。塗り位牌は、通常金箔や金粉または、蒔絵などで加飾仕上げされています。汚れを拭き取ろうとして金の部分や蒔絵の箇所を強く拭くと剥がれてしまいます。その加減がわからずに総金箔仕上げや総金粉仕上げの位牌を、まだらに黒くはがしてしまい仏具店に修理に持ち込むというケースが多々見られます。金は、薄いものですから強く擦り拭きあげると剥がれて、下の黒い塗りの色がでてくるのです。ですから金の部分には手を触れずに、塗りの部分だけを軽くぬぐえばよいのですが、一般の方にはやりにくいようです。そのため一切手を触れずそっと安置しておくのが一番です。どうしても触らないといけないときは柔らかい手袋をはめることをお薦めします。
手入れする場合、位牌に水分は大敵
どうしても手入れしたい時もありますよね。そんな時、塗りの位牌は水拭きしないでください。多量の水分は塗りをめくれあがらせてしまうおそれがあります。柔らかいウェス、クロスで金や蒔絵の部分を避けて塗りの部分だけを軽く拭く(強くこすらない)のがお手入れ法です。万が一お供えしているお茶やお花の水をこぼされた時は、すぐにふき取って位牌や仏壇に水分が残らないようにしてください。気付かずに放置されていると、位牌の足元から塗りがめくれあがる場合があります。もちろんメーカーは、水対策も考慮した製品造りをしていますが、水分にはご注意ください。
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